前作をクリアし、記憶の新しいうちに本作Ⅱをプレイ&クリアしました。SFC版「ドラゴンスレイヤー英雄伝説II」の紹介&レビュー記事です。
概要

このゲームの特徴 |
英雄伝説シリーズの2作目 前作の20年後の世界 前作主人公の息子が主人公 充実したオートバトル設定 |
- 発売日:1993年6月4日発売 ※SFC版
- ジャンル:コマンドRPG
- クリア時間目安:25~30時間
日本ファルコムが制作した、今も続く人気シリーズ英雄伝説の2作目。もともとはPCゲームだったが、後に多くのハードに移植された。スーパーファミコン版はそのうちのひとつ。前作と本作は合わせて「イセルハーサ編」と呼ばれ、次作の3からは「ドラゴンスレイヤー」は外れ、「英雄伝説シリーズ」として完全に独立する。
世界観・ストーリー
本作は前作「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」の20年後で、前作の主人公「セリオス」の息子「アトラス」が主人公。そのため、町やフィールド等は世界観は同じで、さらに前作のキャラクターも多数登場する。
同じ世界とはいってもグラフィックは一新され、前作より綺麗になっている。


ゲームシステム
前作から大きく変わった仕様を紹介。

まず、前作ではひらがな表記が多かったが、今作は漢字表記がメインに。「サクサク」と「ドキドキ」の2つのモード選択は、今作では廃止され、「サクサク」がデフォルトになった。

フィールド上でも、敵シンボルが表示されるように変更。フィールドで戦闘する機会は減ったが、前作の仕様は中途半端だったので、これは良い変更点だった。

戦闘中、敵が一部アニメーションするようになった。また攻撃魔法にエフェクトが表示されるようになり、BGMの素晴らしさもあって、戦闘の臨場感が大幅にアップ。

大きな変更点として、MPが数値から「呪文カプセル」に変更になった。一番上に覚えている呪文(画像ではレス)が、一番左の「呪文カプセル」に対応し、上から2番目の呪文(画像ではヒュール)が、2番目の「呪文カプセル」と続いていく。
呪文を使用すると「呪文カプセル」が空になり、町・フィールド上で徐々に「呪文カプセル」は回復していく。回復速度は呪文の種類により異なる。戦闘中は回復せず、戦闘中に「呪文カプセル」を回復させるアイテムはめちゃくちゃ貴重なので、実質回復できないようなもの。
同じ呪文を複数覚えることもでき、それ前提のバランス設定になってると思われる。管理人とんぬらは回復呪文「レス」を覚えさせまくった。呪文を覚えていない状態は無駄なので、呪文書を手に入れたら覚えられるだけ覚えさせるのがベスト。

前作では、呪文は各地にいる賢者から教えてもらうことで習得したが、今作では「呪文屋」で呪文書を購入し、使用することで呪文を覚えさせられる。呪文書は何回使ってもなくならない。

また、「呪文能力」というパラメータが今作で追加された。数値が高いほど、回復魔法の回復値や攻撃魔法のダメージが大きくなる。

本作では、序盤から「ワプの翼」というアイテムを所持しており、使用するとワールドマップが表示され、訪れたことがある場所へ瞬時に移動できるようになった。「ワプの翼」はいくら使用しても失くならない。
前作であったミニゲームはすべて廃止されてしまった。
感想
- 世界観:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- グラフィック:★★★☆☆
- BGM:★★★★★
- ゲームシステム:★★★★☆
- やりこみ:★☆☆☆☆
- 難易度:★★☆☆☆
前作と同じく、子供の頃にプレイした懐かしのRPGのひとつ。今回再びプレイして、Ⅱより前作の方が好きだったことを思い出しました。
序盤が冗長気味で、さらに敵のHPが多く回復もしてくるので、ゲームのテンポが悪くなっちゃってるんですよね。ですので、優秀なオート機能は本当にありがたい。
また、前作で世界を旅しきったこともあってか、今作では2章から暗くて長い地下世界が舞台になります。マップが代わり映えしないこともあって、グラフィックがよくなった分、残念に感じるところです。
ストーリーは王道ファンタジーから少し外れて、悪政を敷く皇帝に対抗するために、レジスタンスに参加するというもの。序盤は盛り上がりにかけますが、中盤以降、皇帝側とレジスタンスの攻防が激しくなり、前作で明かされなかった設定が深堀りされるなど、面白くなっていきます。
BGMは個人的に前作より好きで、特にボス戦のBGM「ストッパー」はかっこよくてテンションが上がります。今回記事を書くにあたり、人気の高いPCE版も聴いてみました。曲の雰囲気だいぶ変わっててビックリしましたが、こちらも非常に良き。
こんな人におすすめ
基本的に前作クリア者がプレイするゲームです。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:レトロフリーク
PC、PCエンジン、スーパーファミコン、メガドライブ、プレイステーション、セガサターンなど、非常に多くのハードで発売されています。入手・値段の手軽さ・プレイ環境を考えると、スーパーファミコン版は選択肢のひとつになるかと思います。
管理人は実家からソフトを送ってもらい、レトロフリークを使用してプレイしました。
記事執筆時点では、SFC版は1,000円以下で購入できます。
前作「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」の記事も是非!
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