遊戯王OCGから派生したカードゲーム「遊戯王ラッシュデュエル」をゲームソフト化した「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル」紹介&レビュー記事です。
概要

このゲームの特徴 |
ラッシュデュエル初のゲームソフト 「遊☆戯☆王SEVENS」ベースにしたオリジナルストーリー 350種以上のカードを収録 |
- 発売日:2021年8月12日発売
- ジャンル:カードゲーム
- クリア時間目安:15~20時間
「遊戯王OCG」をベースに、ルールの簡略化&テンポアップを行い敷居を下げた「遊戯王ラッシュデュエル」が2020年4月4日に登場。本作はアニメ「遊☆戯☆王SEVENS」の世界をベースに、オリジナルストーリーが展開される「ラッシュデュエル」初のゲーム化ソフト。
Switch本体を持ち寄っての通信対戦に加えて、オンライン対戦にも対応している。
アップデートが第3弾まで予定されており、第1弾では新カードの追加のほか、不評だった仕様が多数改善され遊びやすくなっている。
第1弾アップデート内容
第2弾では新カード追加のほか、作成したデッキの削除機能追加が発表されている。
世界観・ストーリー

アニメ「遊☆戯☆王SEVENS」の世界で、大企業「ゴーハ・コーポレーション」が生活に関わるほとんどのものを管理しているゴーハ市が舞台になる。

ゴーハ第7小学校に転校してきた主人公は、アニメの登場人物たちと交流しながらゴーハ・コーポレーションが開催する「ラッシュデュエル・バトルロイヤル」に参加することになる。

ゴーハ市はマップ毎に区切られており、各マップは3Dになっている。NPCとのデュエルはこのマップ上で行う。また、落ちているアイテムの回収もできる。

ゲームを進めていくと、行けるマップは徐々に増えていく。
ゲームシステム

ラッシュデュエルは基本的には遊戯王OCGのルールがベースだが、
- ドローフェイズ時に手札が5枚になるまでドローする(5枚以上の場合は1枚ドロー)
- 通常召喚を1ターンに何回でも行える
- メインフェイズ2が存在しない
- モンスターゾーン、魔法&トラップゾーンは3つずつまで
- チェーンのシステムが存在しない
など、大きく違う部分があり、全般的にカードゲームとして複雑だった箇所、テンポが悪かった部分などが簡略化され、大幅に遊びやすくなっている。

デュエル中、主役級のモンスターには召喚ムービーが用意されている。「レガシー・オブ・ザ・デュエリスト」と比べてモデルの出来は良く、演出もスキップできるのが嬉しい。

デッキは基本的にレシピ(構築済みデッキ)を使用する。本作一番の問題点であった「クリアまでデッキ編集できない」仕様は、アップデートで改善され一定まで進めると編集できるようになった。

デュエルをすると、終了後にカードとGP(パックやカード購入に使えるポイント)が手に入る。通信対戦などでラッシュフレンドを増やすと獲得GPにボーナスが入るので、まずはラッシュフレンドを増やそう。

メニューの「ショップ」で、GPまたはチケットを使用してパックが購入できる。チケットには「UR1枚確定で入っているチケット」など、数種類が存在。パックの種類はゲーム進行に合わせて増えていく。

パック開封には演出が多数用意されており、開封自体も楽しめるのは嬉しい要素。

パックとは別に、ショップの「限定カード」では、個別のカード(シングルカード)をGPで購入できる。要求されるGP量はパック購入よりもかなり高め。特殊加工されたパラレルカードの他、ここでしか入手できないカードも存在する。ラインナップは時間経過、または「商品入替券」を使用すると切り替わる。

ショップの「カスタムパーツ」では、GPを使用してプロテクター(カードスリーブ)、デュエルフィールド、デッキケースなど見た目をカスタムできるアイテムや、デッキレシピなどを購入できる。

ミニゲーム的な要素として、メニューから「デュエルQ」という詰デュエルに挑戦できる。クリア報酬はいくらあっても困らないGPなのが嬉しい。問題数も豊富で、楽しみながらラッシュデュエルについて学べる。遊べるデュエルQはストーリーの進行に合わせて開放されていく。

本作ではミッションが主なやりこみ要素になっており、かなりの量が用意されている。称号、GP、パック購入に使用できるチケットなどが報酬。


デュエル中の各種演出や確認ありなしは、設定で好みに合わせて細かく調整できる。
感想
- 世界観:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- グラフィック:★★☆☆☆
- BGM:★★★☆☆
- システム:★★★☆☆
- やりこみ:★★★★★
- 難易度:★★★☆☆
初回特典のリアルカードは欲しくなかったし、ラッシュデュエルに興味はなかったので買うつもりはなかったのですが、GEOで中古500円で売っていたので、この価格ならと思わず購入。やりこみ要素が多く、カードゲームとして十分に楽しめたので、価格以上の満足感がありました。
ストーリーや世界観に関しては、漫画遊戯王の連載時世代としては、キャラのテンションやノリに全くついていけなかったですね。。。安立ミミというキャラは特に意味がわからなく、バブル時代のネタが多い37歳というキャラですが、年齢的にバブル世代とズレてますし、そもそもバブル前後のネタを今の子供達に見せて一体何をしたいのだ。。。ネット見る限り嫌われているわけではなさそうなので、ゲーム内での出番少ないだけかもしれません。好きな方にはごめんなさい。
本作のメインとなるデュエル自体は、もともとラッシュデュエルがテンポ重視の設計であること、プレイヤーがデュエル中の演出のオンオフを細かく設定できることから、デュエルのテンポが比較的良いのは本作の良い点です。デュエル中の演出自体もカッコよくスタイリッシュなのも良いですね。 管理人はほとんどの演出をオンにして楽しんでいました。
演出のオンオフなどに加えて、カード集めに関するところなど、「レガシー・オブ・ザ・デュエリスト」で不満だった箇所は全般的に改善されている印象です。
一方でデュエル以外の面では、ロード時間の長さや、3Dマップのクオリティの低さ、移動の遅さ(そもそもゲームとして3Dにする必要性をあまり感じられない)などは気になる点でした。
ストーリー&デュエル中以外のグラフィックはどうでも良い、純粋にラッシュデュエルを楽しみたい!という人にとっては、長い間楽しめるゲームです。
記事作成時点で、第1弾アップデート配信済みで、新規カード追加はもちろんのこと、遊びやすさも改善されているので残り2回のアップデートにも期待です。

ラッシュデュエルのカードは、「地を這うドラゴン」「アンモ・ナイト」「コケ」「火の粉」など、遊戯王OCG初期のカードも多数収録されていて、懐かしさが半端ないです。ラッシュデュエルでは攻撃力/守備力がデフレしているので、意外と使う機会が多いも、初期遊戯王を遊んでいた世代としては非常に嬉しいですね。
こんな人におすすめ
- ラッシュデュエルに興味がある方
- 遊戯王OCGはルールが複雑、カードの種類が多くてついていけない方
- パックがVolと呼ばれていた遊戯王OGC初期にカードを遊んでいた方
にオススメです。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:Nintendo Switch
遊戯王OCGを遊びたい方は「遊戯王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション」もチェック!
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