【GBA】ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート 紹介&レビュー

ゲームボーイアドバンス(GBA)

学生の頃プレイしたゲームですが、当時それほどハマれなかった本作。今回を改めてプレイしてみて、悪いところも良いところも体感しました。「ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート」の紹介&レビュー記事です。



概要

このゲームの特徴
今も続くドラクエモンスターシリーズの3作目
配合システムを廃止し、モンスターの心で転生
仲間を配備できるキャラバンシステム

非常に不評な食料システム
豊富なやりこみ要素
  • 発売日:2003年3月29日販売
  • ジャンル:コマンドRPG
  • クリア時間目安:20~25時間

国民的RPG「ドラゴンクエストシリーズ」の派生作品「ドラゴンクエストモンスターズシリーズ」の3作目。「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」の登場人物キーファが主人公で、彼が幼い頃の物語である。ハードはGBCからGBAになったことでグラフィックは向上した。

過去シリーズ作からシステムが大幅に変更され、配合システムも無くなり、モンスター数と特技数も大幅に削減されたため、モンスターズシリーズの中では評判は芳しくないが、キャラバンシステムやドラクエIIの数百年後の世界設定、より本編に近くなったプレイ感、膨大なやりこみ要素など、本作独自の魅力もある。

世界観・ストーリー

世界にたったひとつしかない島「エスタード島」。

その島を治める「グランエスタード王国」の王子キーファは10才になったばかりのワンパクざかり。キーファは、たいくつなお城の生活から抜けだそうと、さまざまな方法を考えていました。

そんなある日、キーファの部屋にふしぎな光の渦が出現したのです。光の渦からは助けを呼ぶ声が…

キーファが声に導かれるように光の渦に飛びこむと、そこにはまったく知らない風景が広がっていたのです。

そして、未知の世界に迷い込んだキーファは、魔物に襲われて窮地に陥ったルインとその仲間たちに出会います。

ルインは不治の病に倒れた両親を助ける方法をさがし、キャラバンを引き連れて世界を旅していました。2人が出会った日の夜、キーファとルインは夢の中で不思議なメッセージを受け取ります。

「願いをかなえたくば、ロトのオーブを集めて我にささげよ…」

ロトのオーブがあれば、ルインの両親の病を治し、キーファも元の世界に戻ることができるかもしれません…

オーブを探すため、キーファと仲間たちの冒険の旅が始まろうとしています!

出典:ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート 取扱説明書

ドラゴンクエストVIIで始まりの地であった「グランエスタード島」から物語が始まるが、本作の実際の舞台は、旅の扉で向かうドラゴンクエストIIの数百年後の世界。

IIをプレイした人には懐かしい町や地名が出てくる。BGMもまたIIの世界を思い出させるアレンジ曲などがある。

フィールドも本編シリーズに近いものになり、ワールドマップがあり、フィールド上に町や城、洞窟、祠などが存在する。



ゲームシステム

戦闘はドラクエシリーズのコマンドバトルをベースに、人間キャラで構成されたキャラバンが戦闘をサポートする形の、シリーズの中でも独自性の高いシステムになっている。仲間モンスターはガードモンスターと呼ばれ、馬車を守る存在という役割になっている。

ガードモンスター1匹につき1つの馬車が配置され、4人まで人間キャラの仲間を編成することができる。馬車には重さがあり、モンスターの重さ+仲間の重さの合を設定値以下におさめる必要がある。馬車の重さは、馬車好きのおじいさんの力を借りて最大16まで上げることができる。

仲間には職業があり、職業に応じた特技で戦闘をサポートしてくれる。ランクもあり、ランクが高い仲間ほど戦闘時のサポートの効果が大きくなる。職業によってはフィールドで使用できる特技を覚えている。

例:ランク2の魔法使いは、戦闘時、ヒャド、メラミ、ベギラマのいずれかで敵を攻撃する。またフィールドでは、敵が出現しなくなるトラマナを唱えることができる。

戦闘時、仲間はモンスターの行動とは別に、1ターンに1度編成された順で行動を行う。誰も乗っていない枠のターンと、5ターン目には仲間は行動しない。5ターン目で1周となり、6ターン目から再び1番目に編成された仲間から行動する。なお、ガードモンスターが防御を選択すると、その場所の仲間の行動順が敵モンスターより早くなる。これを利用してメタル系が逃げる前に狩ることができる。

同じ馬車に複数の職業を乗せることで、職業のランクを上げることも出来る(最大ランク3)。

例:ランク1の魔法使いを2人同一馬車に乗せると、連携特技となりランク2の魔法使いと同じ特技を使用できる。ただし、連携特技を発動すると連携に加わった仲間は行動した扱いになり、ターンがきても何も行動しない。

同じ馬車の仲間の職業を統一すると、戦闘時に究極連携となり非常に強力な特技を使用できる。ただし、その馬車の仲間はすべて行動済みとなり、行動するのが5ターンに1度だけになるので、究極連携にすれば良いというものでもない。直接的に戦闘には関係ないが、魔物使い(モンスターの心のドロップ率を上げる)や、転生士(モンスターを仲間に転生させる)の究極連携は重宝する。

本作で最も評判の悪いのが食料システム。右上に現在の食料が表示され、フィールドやダンジョンを移動すると徐々に減っていく。フィールドでは歩く地形によって減る速度が異なり、砂漠などではゴリゴリ減っていく。これが0の状態で移動するとガードモンスターのHPが徐々に減っていく。ベースキャンプや道具屋でゴールドを消費して補充するか、りんごやステーキなどのアイテムで補充できる。

今作では敵から獲得できる経験値が少ない上に、必要経験値が多くレベルが上げにくいだが、この仕様と非常に相性が悪く、レベル上げ中に食料を補充するため頻繁に町に戻る必要がある。また、このシステムの影響で序盤はゴールドを貯めづらいにもかかわらず、高額なイベントアイテムを購入する必要がある。

また、フィールド移動中にイベントが発生することがある。内容はメリット・デメリット両方あるが、お金を払うことでHP回復してくれたり、食料やゴールドを奪われたり、ポーカーで遊ぶことができたりなど、バリエーションに富む。

配合システムは廃止され、本作では新たに転身システムとなった。転身をサポートしてくれるのはドラクエVIIに登場したフォズ(VIIは1回しかプレイしていないから覚えていないw)。また本作からモンスターにランク制度(F~SS)が導入されている。

今作では、モンスターは最大7匹までしか仲間にならない。Lv10以上のガードモンスターに、モンスターの心を2つ使用し、姿を変化させてモンスターを強化していく。転身すると転身前の80%のパラメータになり、モンスターの心に設定された3つの特技と、転身後のモンスターの特技を覚えることができる。また、転身前のガードモンスターが覚えていた特技は、転身後のLv1の状態でも引き継いでいる。

転身前のモンスターのランクと、モンスターの心のランクの組み合わせて転身後のモンスターのランクが決まり、基本的に転身後は同ランクか、一つ上のランクのモンスターに転身する。同じモンスターの心2つを組み合わせると基本的にそのモンスターに転身する(例外あり)。

モンスターの心は、「ハートゲッター」入手後、戦闘後一定確率のドロップや、フィールドイベント、ちいさなメダル、オーブのダンジョン報酬、制限ターン内にボス撃破、宝箱やツボなど、様々な方法で入手できる。

モンスターを転身するシステムになったためか(配合よりモンスターを集めるのに時間がかかる)、モンスター数は初代テリーのワンダーランドより少ない200種まで減り、ほとんどの????系(魔王)は登場しなくなってしまった。また特技に関しても、ばくれつけんやビックバン、マダンテなどの強力な特技が軒並み無くなっている。



感想

  • 世界観:★★★★★
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • グラフィック:★★★★☆
  • BGM:★★★★★
  • ゲームシステム:★★☆☆☆
  • やりこみ:★★★★★
  • 難易度:★★★★☆

GBAで当時プレイしましたが、今回15年ぶりぐらいに改めて購入しプレイ。まず思ったのがグラフィックキレイだということ。最近モンスターズ1、2をプレイしていたこともあって、グラフィックの向上を強く体感。今までなかった戦闘の背景があることや、精緻になったモンスターのドット絵、フィールドイベントで出現する人間キャラなど、グラフィックの向上を体感できる場所は多め。

ストーリー面に関しては、キャラバン出る前の相棒ノルンの話が無駄に長かったり、そもそもキーファの人気が低かったり、ドラクエIIの未来の世界という設定を活かしきれているとは言い難かったりと難はありますが、ドラクエIIの世界を冒険できるというのは、それはそれでやはり大きな魅力です。アレンジBGMも良い。

食料システムは…いらないですね。面白さやリソース管理的な楽しみにつながっておらず、他の仕様との兼ね合いも良くない。クリア後はベホマズンで回復する前提で、食料がなくなっても気にせずに進めてましたw

フィールドイベント自体は面白い要素ですが、ただでさえ不評な食料システムに追い打ちをかけるかのように食料を奪うイベントが発生し、その発生率も比較的高め。本作はモンスターとのエンカウント率が高めですが、フィールドイベントがあることで、さらにエンカウント率が高いという印象を底上げしており、とにかく他の仕様との相性が良くないのが残念。

戦闘では獲得経験値が低く、次のレベルまでの経験値が高いため、ガードモンスターのレベルが上げづらく、食料システムの不便さやフィールドイベント発生率の高さが、レベル上げの手間を過去作以上に増やしている状態です。一旦クリアさえしてしまえば、攻撃力の高いガードモンスターと戦士を組み合わせて比較的ラクにレベル上げできるんですけどね。ここは過去作と同じですね。

キャラバンシステムは多少複雑ですが、個人的には結構好き。他のシリーズ作品にもないため、良い点として本作最大の個性になっています。クリア後にはなりますが、世界中をまわって優秀な仲間を集めていくのは楽しいものです。

転身システムに関しては、やっぱり今までの配合システムの方が良かったなという印象。7体じゃもの足りないし、やっぱりジャンル的にモンスター集めたい感はあるので。

やりこみ要素はさすがモンスターズシリーズだけあって、非常に豊富。オーブ探し、オーブのダンジョン攻略、強力な仲間探し、図鑑集め、ガードモンスター育成などなど、過去作以上のボリュームがあります。

悪い面が目立つ本作ですが、ドラクエモンスターズではない、1本のRPGとしてみれば十分に楽しめる作品だと思います。

こんな人におすすめ

本作は

  • ドラクエシリーズが好きな方
  • 好きなモンスターをとことん強くしたいという方

にオススメです!

プレイ環境

管理人のプレイ環境:レトロフリーク

管理人はアキバで290円で購入し、レトロフリークを使用してプレイしました。移植もリメイクも存在せずVCも配信されていないため、プレイする場合はGBAソフトを用意する必要がある。



【レトロフリークでプレイする場合の注意点】

レトロフリークには「クイックセーブ」機能がありますが、これは3DSのバーチャルコンソールなどと同じく、セーブデータを含む今現在の状態を保存する機能です。「クイックセーブ」データをロードすると、ゲーム内のセーブデータの状況に関わらず、「クイックセーブ」したときのセーブデータの状態をロードすることになるため、ゲーム内のセーブデータが巻き戻ってしまいます。使用する際はご注意ください。



コメント

タイトルとURLをコピーしました