「犯人は〇〇」で有名で、ちょっと前にtwitterでカセットにネタバレが書いてあることで話題になった「ポートピア連続殺人事件」をプレイしてみました。「ポートピア連続殺人事件」の紹介&レビュー記事です。
概要

このゲームの特徴 |
ドラクエシリーズの堀井雄二氏が原作 「犯人は〇〇」は非常に有名 アドベンチャーゲームとして非常に高い難易度 |
- 発売日:1985年11月29日発売
- ジャンル:アドベンチャー
- クリア時間目安:3時間~
「ドラゴンクエスト」シリーズの堀井雄二氏が原作のアドベンチャーゲームで、もともとはPCゲームとして発売され、後にチュンソフトが移植を担当したFC版がエニックスより発売された。
一応ネタバレのため伏せるが、「犯人は〇〇」のフレーズはあまりにも有名で、ネタとして使われることも多い。未プレイでも犯人を知っている人も非常に多いというこの手のゲームでは致命的なネタバレ。
発売当時、現代日本を舞台にしたゲームも、ミステリーアドベンチャーも珍しかったらしい。
世界観・ストーリー
突然、部下のヤスが、血相をかえて、飛びこんできた。
「大変です、ボス! あの山川耕造が、殺されても死なないといわれた耕造が、自殺しました!」
「な、なに~!?」
オレは、捜査一課の腕きき刑事である。
オレが驚いたのは、あの極悪非道の耕造が自殺したという意外性だ。
「他殺」の線が濃いのは誰にも明らかだった。
「しかし、ボス」とヤスが言った。
「ボス、でも耕造は完全は密室で死んでいたんですよ」ヤスはそういうと、さっそくその部屋の見取り図を描きはじめた。
オレは、その見取り図を見ながら煙草を灰にする作業に専念していた。
「これは、本当に自殺なのだろうか……?」
「ポートピア連続殺人事件」序章より
舞台は兵庫県およびその周辺地域。

ボス(プレイヤー)の部下「真野 康彦」こと「ヤス」。

度々訪れることになる捜査本部。ここで関係者から話を聞くことができる。
ゲームシステム

コマンドを選択して進めていくアドベンチャーゲーム。コマンドを選択するとヤスが反応してくれる。なお、本作に途中セーブ機能はない。

Bボタンを押すとコマンドの2ページ目が表示される。
ばしょいどう | 捜査本部などに移動できる。行ける場所はゲーム進行で増える。 |
ひとに きけ | 現在いる場所の人に聞き込みを行う。ヤス以外の人物がいる場合、その人物と話ができる。 |
ひと しらべろ | 事件関係者の職業、経歴、アリバイの情報を読むことができる。アリバイは捜査本部で該当人物を呼び出して聞く必要がある。 |
なにか みせろ | 現在いる人に所持しているアイテムを選択して見せることができます。 |
ひと さがせ | 現在いる場所で人名を選択して探す。 |
よべ | 主に捜査本部で使用するコマンド。関係者を選択して呼び出し、話を聞くことができる。 |
たいほ しろ | 犯人を捕まえる際に選択しよう。 |
なにか しらべろ | むしめがねを使用して画面内を調べる、もしくは表示されるリストのものを調べることできる。むしめがねで調べないと進まない箇所もある。 |
もちもの | 現在所持している証拠品を確認できる。 |
たたけ | トンカチのアイコンが表示され、画面内に表示されているものを叩くことができる。 |
なにか とれ | 画面内のものを取ることができる。また、捜査本部で人を呼んでいる状態だと、写真を撮る。 |
すいり しろ | 事件関係者のことをヤスが推理してくれる。 |
でんわ かけろ | 番号入力画面になる。電話番号はゲーム内でゲットしよう。 |
そうさ やめろ | 「やめる」を選択してもヤスとの無限ループになる。特定の場面で選択すると、一旦捜査を中止するイベントがはいる。 |

「なにか しらべろ」で「むしめがね」を選択すると、「むしめがね」のアイコンが表示され、画面内を調べることができる。これで重要アイテム入手する必要がある場面も。

「たたけ」を選択するとトンカチのアイコンが表示され、画面内の指定した場所を叩くことができる。なんと人に使うこともできる……。

「でんわ かけろ」では実際に番号を指定する必要がある。番号はゲーム内で見つけることになる。
感想
- 世界観:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- グラフィック:★☆☆☆☆
- BGM:★☆☆☆☆
- ゲームシステム:★★☆☆☆
- やりこみ:★☆☆☆☆
- 難易度:★★★★★
おそらく、事前に犯人を知らなかったら、衝撃の結末に驚かされていたであろうストーリーの作品。
今プレイすると、画面内で「気になる場所を選択」だけでは済まず、いちいち「なにか とれ」のコマンドを挟まないといけない等、テンポの悪さ、プレイしづらさが目立つ。グラフィックは昔のパソコンのペイントで作った感が強い。まあ、1985年発売と35年ほど前のゲームなので仕方ないのですが^^;
アドベンチャーゲームとしての難易度は非常に高く、コマンドの種類が多い上ヒントも少なく、そのような中で、特定の場面で特定のコマンドを選択するのは困難。地下迷宮も迷いやすい。当時の人はよくクリアできたと思う。なお、この手のゲームは攻略サイトを見ない管理人とんぬらですが、早々にお世話になることに。それに犯人知ってるからねw
堀井雄二氏が原作ということもあり、ドラクエを思い起こさせるようなテキストが多いのは嬉しいところ。管理人とんぬらとしては、有名なネタの作品・名作をプレイできたということでとりあえず満足。
こんな人におすすめ
35年も前のゲームなので、グラフィックやコマンド選択時のテンポの悪さ、今から見ると不親切な要素など、プレイしづらいゲームです。
「犯人は〇〇」の元ネタがやってみたいと言う方にはオススメしますが、アドベンチャーゲームとしては非常に難易度が高く、行き詰まるとクリア出来ない可能性が高い上、セーブもできないので、攻略サイトなどを参照することをオススメします。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:レトロフリーク
管理人は楽天でFCソフトを980円で購入し、レトロフリークを使用してプレイしました。オリジナルのPC版のプレイは今だと難しく、リメイク版もガラケー専用と、現状プレイするのであればFC版が1番現実的なのではないでしょうか。
本作はセーブできず、パスワードによる再開もできないため、クイックセーブ機能があるレトロフリークでのプレイがオススメです。
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