最近、「MOTHER PROJECT」というものが始動し、SWITCHで移植が来るかなーとワクワク待っていたのですが、一向にその気配がないのでソフトを買ってFCのレトロゲーム「MOTHER」を初めてプレイしてみました。「MOTHER」の紹介&レビュー記事です。
プレイする前は、スマブラのネス、ファンタジー系ではないRPGぐらいの前提知識しか持ち合わせていませんでした。
概要

このゲームの特徴 |
現代を舞台にしたRPG コピーライターの糸井重里氏がゲームデザイン 良質なポップなBGM |
- 発売日:1989年7月27日発売
- ジャンル:コマンドRPG
- クリア時間目安:25~30時間
コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインし、任天堂が販売したRPG。シリーズとしてはSFCで「MOTHER2 ギーグの逆襲」、GBAでリメイクの「MOTHER1+2」、「MOTHER3」が発売された。
初代リリースから30年、最新作3の発売からですら14年経った今、新たに「MOTHER PROJECT」としてコンテンツ、グッズ展開されるほどの人気作。
タイトルの「MOTHER」は、母性的なゲームを作りたいという意味・想いが込められているとか。
世界観・ストーリー
ぼくとひいおじいさんの不思議な物語
1900年代のはじめのことです。アメリカの田舎町に黒雲のような影が落ち、ひと組の夫婦が行方不明になりました。夫の名はジョージ、妻の名はマリア。
出典:MOTHER 取扱説明書
人々は嘆き悲しみましたが、神に祈る以外にできることはありませんでした。その願いが通じたのか、2年ほどしてひょっこりとジョージが家に戻ってきました。しかし、どこへ行っていたのか何をしていたのかについては誰にも話そうとしませんでした。不思議な研究に没頭するジョージの姿をみて、いろいろな噂が飛び交いました。
しかし、いつしか時が過ぎ、人々の口に噂がのぼることもなくなりました。ただ、人々が忘れていないのは、妻のマリアがとうとう帰って来なかったことです……。
そして1988年。
大変だ! 大変だ!
何が大変かって? ミニーの部屋では電気スタンドがガタガタ動きまわっているし、ミミーの部屋ではミルク飲み人形がクルクル飛び回っているんだから、これ以上大変なことがあるかい?
まだちいさな妹たちを守ることはぼくの役割だろう? そういうぼくだって12歳の子供だけど、ウチには男はぼく一人。3人のレディを守らなければならないんだ。そうそう、ママはどこにいったんだろう?
*
ふー。なんとかウチの中も静かになった。おろおろしていたママもおちついている。そうだ! パパに電話しよう。
「それはラップ現象だな。ひいおじいさんが超能力(PSI)の研究をしていたはずだ。物置を探せば何かわかるかもしれない」
やっぱりパパはたのもしいや。だけど少しドジなのは、物置の鍵をどこに置いたか忘れてたってこと。でも、ぼくにはすぐわかった。
物置の中にはひいおじいさんの日記とか、けっこう役に立ちそうなものがあった。えっ!? 何に役立つかって?
ぼくは決心したんだ。ぼくの力でこの不思議な出来事の原因をつきとめて、ママとミニーとミミーを守るんだってね。
一昔前のアメリカの雰囲気、超能力、動物たちとの会話、敵はおかしくなってしまった動物や、お兄さん、おじさん、はては車や宇宙人など、非常に独特な世界感を持った作品。ポップなBGMの数々も素晴らしい。

フィールドは非常に広大で、町とフィールドはシームレスになっている。


ゲームシステム

戦闘はオーソドックなコマンドRPG。PSI(サイ)は超能力でゲームとしては魔法のようなもの。コマンドの「チェック」は、敵のパラメータと耐性を確認することができる。



セーブは黒電話、もしくはデパートなどにある公衆電話で行う。出る相手は主人公の「パパ」。セーブする際、次のレベルに必要な経験値も教えてくれる。また、長時間プレイしていると、「パパ」から電話がかかっきてセーブすることができる。

戦闘でお金は手に入らない。戦闘後、電話で「パパ」に話すとお金を銀行に振り込んでくれるので、キャッシュカードを使ってお金をおろす必要がある。

特定のNPCに話しかけると「かぜ」の状態異常になることも。効果はドラクエの毒。PSIで回復できないし、アイテム枠の都合上、回復アイテムの「うがいぐすり」を所持しておくのも辛いので、わざわざ病院などにトボトボ歩いていくことに。この仕様は正直面倒くさかったw

また、ユニークな要素として、主人公は車系の敵の排気ガス攻撃を受けると「ぜんそく」状態になる。治すのには「ぜんそくスプレー」のアイテムが必要。これはキャラの個性を生む面白い仕様です。まあ、頻繁にかかる状態異常だったら、ストレスでしかなかったでしょうが^^;

「パン」というHPを少量回復できるアイテムがありますが、「つかう」ことで使用した場所に一瞬で戻ることができるメルヘンチックな仕様も。

終盤「テレポーテーション」で町間の移動ができるのですが、結構な助走が必要で人や物にぶつかると黒焦げ(演出のみ)になり、「テレポーテーション」は失敗に。助走中は敵が出現しないので、エンカウント回避の移動手段にも使えるので、すぐに使えない不便さがありつつも、利点もある。
感想
- 世界観:★★★★★
- ストーリー:★★★★☆
- グラフィック:★★★☆☆
- BGM:★★★★★
- ゲームシステム:★★☆☆☆
- やりこみ:★☆☆☆☆
- 難易度:★★★★☆
正直に言いましょう。中盤で挫折しそうになりましたw
マップは広いわ、エンカント率は高めだわ、レベル上げしても敵は強めやらで、正直プレイするの辛かったです。
ただ、あきらめずに最後までクリアして良かったと心の底から思っています。そう思える作品でした。ラスボス戦の演出は、ホントに素晴らしく、印象深かった。
昔のRPGということもあって、要所要所でのレベル上げは必須になるゲームです。装備に関しては種類が少ないので、最低限必要な分だけ揃えればよく、お金は余りがち。
こんな人におすすめ
今プレイするには、なかなかにしんどいゲームなので、どうしても初代MOTHERをやってみたい!という気持ちがないと難しいかも。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:レトロフリーク
管理人はAMAZONでFCソフトを2180円で購入し、レトロフリークを使用してプレイしました。本作に限らず、MOTHERシリーズは中古ソフトとしては値段が高めで、プレミアがついている場合もあります。
今プレイするのであれば、価格の面からWii UのVC版(628円)がベストかと思います。Wii UのVCでは2(943円)、3(715円)とMotherシリーズ全てを遊べます。また、2だけであればNewニンテンドー3DSのVC(943円)でも遊べます。
【レトロフリークでプレイする場合の注意点】
レトロフリークには「クイックセーブ」機能がありますが、これは3DSのバーチャルコンソールなどと同じく、セーブデータを含む今現在の状態を保存する機能です。「クイックセーブ」データをロードすると、ゲーム内のセーブデータの状況に関わらず、「クイックセーブ」したときのセーブデータの状態をロードすることになるため、ゲーム内のセーブデータが巻き戻ってしまいます。使用する際はご注意ください。
続編「MOTHER2 ギーグの逆襲」の記事も是非!
コメント