GBAリメイク版を学生の頃プレイしたことがありましたが、オリジナルのファミコン版は未プレイ。ということで、今回「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に収録されている本作をプレイしてみました。
「星のカービィ 夢の泉の物語」の紹介&レビュー記事です。
概要

このゲームの特徴 |
優しい難易度のアクションゲーム カービィシリーズの2作目 カービィの特徴であるコピー能力が初登場 |
- 発売日:1993年3月23日発売
- ジャンル:アクション
- クリア時間目安:3~4時間程度
ゲームボーイで発売された「星のカービィ」のシリーズ2作目。HAL研究所が開発し、任天堂が販売した。
2002年にはGBAで「星のカービィ 夢の泉デラックス」としてリメイクされた。現在は「Nintendo Switch Online」加入でオリジナルのFC版がプレイできる。
世界観・ストーリー
「アレッ? きょうはゆめを見なかったなぁ……?」
地球から遠く離れた小さな星の小さな国、あきれかえるほど平和なプププランドでのお話です。
おひるごはんのあとのおひるねから目覚めたカービィでしたが、ちょっと気分がよくありません。いつもなら楽しいゆめを見てしあわせな気持ちになれるのに、きょうはゆめを見ることができなかったのです。
カービィもプププランドのひとびとも、みんな食いしん坊。そして誰もがおひるねが大好きで、ゆめを見ることを楽しみにしていました。おひるねから目覚めたあと、ひとびとはお互いに見たゆめのことを語り合い、そしてそのゆめがかなうようにと励まし合うのです。
プププランドの果てには「ゆめのいずみ」という、宝石のように輝く「ゆめ」が湧き出るところがあります。それはプププランドの全ての生き物のゆめの集まりであり、希望のみなもとでもあるのです。ゆめのいみずに湧いたゆめは水のように流れ落ち、輝きながらプププランドをつつみます。そして眠りについた生き物たちに、楽しいゆめとやすらぎをあたえます。
いずみの不思議な力は、この国に伝わる秘宝のひとつ「スターロッド」によって生み出されていました。ロッドの先にあるキラキラ輝く星は、遠い昔にプププランドに流れ落ちた星くずのかけらだと言われています。いずみの中央にそなえられたスターロッドは、平和なプププランドの象徴でもあるのです。けれども…。
ゆめのないおひるねは次の日も、また次の日も、そのまた次の日も続きました。ゆめを見ていないのはカービィだけではなく、全てのプププランドの生き物もいっしょでした。ゆめを見ることのできなくなったひとびとは、みんな元気がありません。プププランドから楽しそうな笑い声が聞かれなくなってしまいました。
「これはきっと、ゆめのいずみに何か起こったにちがいない。」
原因をつきとめるために、カービィは勇敢にもひとりでいずみへ向かいました。するとそこではなんと、あの「デデデ大王」が水浴びをしているではありませんか! 以前、プププランドの食べ物をどろぼうした、あの大王です。そしていつもそこにはるはずのスターロッドは消えてしまっていたのでした。
「またおまえのしわざか、デデデ大王!」
「ぼうず、何を言ってるんだい。ワシはみんなのためにと思ってだな……。」
「うるさい! スターロッドをどこへやった!!」
「あぁ、あれなら7本に分けて、子分たちにあずけておいたゾ。」
いったい、デデデ大王は何を考えているのでしょうか。とにかくカービィは、みんなの楽しいおひるねタイムをとりもどすため、スターロッドをあつめ、ゆめのいずみの輝きをとりもどす旅に出かけるのでした。
出典:星のカービィ 夢の泉の物語 取扱説明書

舞台となるのは、温かくほのぼのとした雰囲気のプププランド。

LEVEL毎に、森や海、空などバラエティに富んだステージが待っている。
ゲームシステム

「VEGETABLE VALLEY」や「ICECREAM ISLAND」など、ファンシーな名前がついた「LEVEL」で区切られていて、各LEVELは数ステージで構成されている。

ステージは横スクロールアクションで、地面がない場所に落ちると体力が一気に0になる。
初心者も遊べるアクションゲームとして制作されたカービィシリーズの特徴として、体力制で多少ミスした程度ではやられない、空中に浮かぶことができるので落下死しづらいなど、ゲーム初心者に優しい仕様になっている。
カービィは様々なアクションができるが、操作は比較的簡単。
- 十字キー←→:左右に移動。素早く2回押しして押しっぱなしでダッシュになる。
- 十字キー↑:はしごなどを登る、とびらにはいる。空を飛ぶ。空を飛んでいる時にAボタンを押し続けるとホバリングできる。
- 十字キー↓:しゃがむ。吸い込んでいる時はのみこむ。
- 十字キー↓+A or B:スライディング攻撃
- A:ジャンプ。歩く、または走っている時にジャンプすると飛距離が伸びる。水中で泳ぐ。
- B:敵やブロックを吸い込む。吸い込んだものを吐き出す。空を飛んでいるときは空気弾、水中では水鉄砲。

今作で初めて、カービィの特徴であるコピー能力が追加された。Bボタンで敵を吸い込み、十字キー↓で飲み込むと敵の能力をコピーできる。敵のよってコピーできる能力が異なり、コピーできない敵もいる。コピー能力はなんと20種類以上もある。
コピー後は、Bボタンでコピーした敵の能力を使用できる。能力次第では他のアクションがコピー能力に準拠したものになり、例えばソードでスライディングすると剣で突く形になる。また、空中+Bでアクションが変わることも多い。

ステージをクリアすると、ジャンプのミニゲームに挑戦できる。うまくタイミングをあわせてジャンプし、最上段まで到達すると1UP(カービィの残機)が獲得できる。
各LEVELにはステージ以外に様々な施設・ミニゲームがある。ステージの隠しエリアなどで巨大なボタンを押すと開放される場合もあり、ロード画面で表示される達成率にも関わってきて、本作のやりこみ要素になっている。

「博物館」ではステージに挑む前に、コピー能力を得ることができる。

「闘技場」では、勝利すると体力が全開する「マキシムトマト」が獲得できる。

「ワープスター発着場」ではLEVEL間をスムーズに移動できる。
ミニゲームは3種類もあり、いずれも結果次第で1UPが獲得できる。

Aボタンを押し続けてクレーンを動かし、タイミングを見計らって離すことでカービィ人形獲得を目指す「クレーンフィーバー」。

敵が銃を抜いた瞬間に、素早くボタンを押して返り討ちにする「早撃ちカービィ」。

デデデ大王が投げてくるタマゴと爆弾のうち、タマゴだけを吸い込む「たまごきゃっちゃ」。
感想
- 世界観:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- グラフィック:★★★★★
- BGM:★★★★★
- ゲームシステム:★★★★★
- やりこみ:★☆☆☆☆
- 難易度:★★☆☆☆
プレイしてみてまず驚くのは、ファミコンとは思えないほどクオリティの高いグラフィックとBGM。ファミコン後期の作品とはいえ、スーパーファミコンに迫るぐらいのクオリティはあります。
ゲーム自体は操作性が良く、今プレイしても非常に遊びやすい。特にストレスを感じることなく最後まで楽しむことができました。アクション苦手でも難なく遊べるぐらいの敷居の低さもGOOD。
コピー能力は種類が多く、初めて見る敵が出現するたびに吸い込む&飲み込むでコピー能力を試したくなります。管理人が好きなコピー能力は、ソード、パラソル、フリーズ、アイス、ホイール、UFO。
ストーリー自体は薄めながらも、各ステージでプププランドのほのぼのとした世界観はしっかりと表現されており、終盤の意外な展開と秀逸な演出、ボスとの戦闘の方法は素晴らしいの一言。

LEVEL3のステージで、カービィが塔の外周を周る演出表現にはすごいと素直に感嘆しました。
こんな人におすすめ
カービィや、カービィのゲームが好きで本作をプレイしたことがない方にオススメです。
難易度は低めなのでアクションが苦手な方や、スマブラの夢の泉のステージやカービィ、デデデ大王、スターロッドについて元ネタを知りたい方にもオススメ。
お手軽にプレイできるボリュームも、Nintendo Switch Onlineのおまけとしては良い点。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:Nintendo Switch Online
GBAリメイク、Wii Uのバーチャルコンソール(524円)、GBAリメイク版のバーチャルコンソール(715円)、3DSでDL配信(628円)の「3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語」等、いろいろな選択肢がありますが、Nintendo Switch Onlineに加入してのプレイが一番手軽です。既に入っている人は無料で遊べますからね!
また、オリジナル版の他に「エキストラゲーム」バージョンが収録されていて、初めからハードモードで遊ぶことが出来ます。もとが難易度が低めのゲームなので、これでアクション好きも楽しめるかと。
Nintendo Switch Onlineは他にも多数のSFC、FCソフトが遊べることに加え、Switchゲームのオンライン要素を楽しむ上で必須のサービスになっています。
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