個性的なキャラクターや章立てストーリーで人気の「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の紹介&レビュー記事です。
概要

このゲームの特徴 |
国民的RPGドラクエシリーズの四作目 全五章のオムニバス形式 キャラ性が増した登場人物たち カジノ・馬車・ちいさなメダル・作戦の登場 |
- 発売日:1990年2月11日発売
- ジャンル:RPG
- クリア時間目安:30~40時間
後に天空シリーズと呼ばれるものの1作目で、大人気国民的RPGドラゴンクエストシリーズの第四作。チュンソフトが開発し、エニックス(現スクウェア・エニックス)が発売した。
ストーリーは全5章のオムニバス形式になり、本作以降、味方人間キャラのキャラ性が強まっていくことになる。また、カジノ、馬車、小さなメダル、「ガンガンいこうぜ」等の作戦など、以降のシリーズに引き継がれる要素も多数登場した。
リメイクは、序章・6章が追加されたPS版、それをベースにしたDS版、さらにDS版ベースにしたスマホ版が存在する。
世界観・ストーリー
第1章 王宮の戦士たち
辺境の地、バトランド王国。ライアンはこの国の王に仕える、屈強の”王宮の戦士”です。
ある日、王様に呼び出されたライアンは、この地方で最近ひんぱんに起こっている、誘拐事件の捜査を命じられました。
ライアンもこの事件のことは聞きおよんでいました。
さっそく、ライアンはさらわれた子供たちを探すために、旅にでるのでした。果して、ライアンは無事、子供たちを助け出すことができるのでしょうか? そして、子供たちをさらった憎むべき犯人を見事、捕らえることができるのでしょうか…?第2章 おてんば姫の冒険
サントハイム王国のお姫様、アリーナは冒険が大好き。いつかはお城の外にでて、ワクワクするような冒険をしたいと思っていました。でも王様はそんなアリーナ姫のおてんばを許してくれません。「どうしてお前はそうおてんばなのじゃ。少しはお姫様らしくおとなしくしたらどうじゃ」と、いつもお小言ばかりです。
ある日、アリーナ姫はお城を抜け出し冒険の旅に出発することを決意しました……。第3章 武器屋トルネコ
武器屋の見習い商人トルネコは、奥さんと子供の3人でレイクナバの町に住んでいました。トルネコの一日は、奥さんに作ってもらったお弁当を持って、向かいの武器屋に出かけることから始まります。
しかし、そんなトルネコには大きな夢がありました。それは、一生懸命働いてお金を貯め、世界一の武器商人になることだったのです…。
トルネコは、武器屋のカウンターの中でお客さんの相手をしながら、どうやったらお金をたくさん稼げるかを考えていました。そしてある日、「金儲けの旅に出よう!」と決意したのです。第4章 モンバーバラの姉妹
占い師のミネアはしっかり者、踊り娘のマーニャはとっても明るい女の子。ふたりの姉妹は、父の仇を求めて旅を続けていました。世界でも名高い錬金術師だった父は、数年前、何者かに殺されてしまったのです。いったい何のために…?
ふたりの度はつらく長いものになってしまいました。でも、決してへこたれることのないふたりです。果してふたりは、無事に仇討ちを遂げることができるでしょうか?第5章 導かれし者たち
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 取扱説明書
そして、最後の章では、いよいよ勇者が登場します。未知なる敵を求めて、勇者が旅立つ時がやってきたのです。今までの各章での主人公たちが、次々と勇者の仲間になり、バーティーは次第に充実していくことでしょう。

章開始時と終了時に章タイトルが表示される。

世界観自体は1~3のロトシリーズから一新され、本作は天空シリーズの1作目になり「天空城」「天空装備」「マスタードラゴン」などが登場する。

最終章の5章では勇者が主役で、1~4章で操作したキャラたちが勇者の元に集う熱い展開となっている。
キャラ名 | 紹介 |
主人公 | 第5章の主人公で勇者。男女選択できる。 前衛型の能力を持ちつつ、ホイミ系、デイン系、 移動補助の魔法を使える万能タイプ。 |
ライアン | 第1章の主人公で、バトランド王国の宮廷戦士。相棒のホイミンは有名。 魔法を一切覚えない典型的な戦士で、HP・力が高い。 防具で防御性能もカバーできる。 |
アリーナ | 第2章の主人公で、サントハイム王国のお姫様。おてんばで格闘技が得意。 武道家タイプで素早く、会心の一撃がでやすい。 |
クリフト | サントハイムの神官でアリーナの旅に同行する。アリーナに気がある。 僧侶タイプ。ボスに効かないザキ・ザラキを連発することで有名。 |
ブライ | アリーナ姫教育係で宮廷魔術師。アリーナの旅に同行する。 ヒャド系が得意で補助呪文も覚える。 |
トルネコ | 第3章の主人公で商人。妻と息子がいる。 外伝作品「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」の主人公として有名。 他の戦士タイプに劣る前衛型だが、レベルアップが早いという特徴がある。 |
マーニャ | 第4章の主人公の一人で踊り娘。ミネアの姉。 魔法使いタイプで、メラ・ギラ・イオ系の攻撃呪文を覚える。 |
ミネア | 第4章の主人公の一人で占い師。ミネアの妹。 ホイミ系・バギ系を覚え、それなりに戦闘もこなせる僧侶タイプ。 |
ゲームシステム

今作のコマンドバトルでは、「ガンガンいこうぜ」などの作戦が追加され、5章では仲間キャラは作戦にそってAIで行動するようになった。クリフトがボス戦でザラキを連発するネタが生まれたのは、このシステムが原因。

3と同じく、今作でもフィールド移動で時間が経過し、昼から夜へと移り変わる。町のNPCにもこの時間の変化は反映され、夜に発生するイベントもある。

8人ものキャラが仲間になることから、本作から馬車システムが追加された。戦闘メンバー以外のキャラは馬車内で待機となり、戦闘メンバーが全滅すると馬車内のキャラが戦闘に参戦する。戦闘中のキャラの入れ替えは1ターンに1人しか交換できない。戦闘の経験値は馬車内のキャラも獲得できる。一部ダンジョンや町等では馬車が入れないため、このシステムを使用できなくなる。

トルネコ専用コマンドとして「みる」が存在する。インパスの効果で、自分が持っている道具の売却額や効果、装備なら誰が装備できるか等を確認できる。

「ちいさなメダル」と「メダル王」が本作で初登場。最強クラスの装備や珍しい装備が手に入るようになっている。


前作から存在したモンスター闘技場に加え、のちのシリーズで定番になるスロット、ポーカーも本作から追加。合わせて景品に「はぐれメタルのたて」が用意されている。
感想
- 世界観:★★★★★
- ストーリー:★★★★★
- グラフィック:★★★☆☆
- BGM:★★★★★
- ゲームシステム:★★★★☆
- やりこみ:★★★☆☆
- 難易度:★★★☆☆
ドラクエ4コマやその他媒体のおかげでキャラ自体は知っていたのですが、管理人が IVをプレイしたのはごくごく最近で、DS版での初プレイでした。もちろん、ファミコン版は今回が初プレイ。
個人的にオムニバス形式はチュートリアルを何回もやらされる感があり、ちょっと苦手だったりします。
また、前作までと違い、本作は物語要素が強いため自由度が下がっています。個人的には自由度あるのも、ストーリーメインで一本道なのも、どちらも好きなので、作品の方向性の違いかなと思い、そこは気にならないです。
前作までと違い、キャラに明確な個性付けがされ、それが今の4のキャラ人気につながっています。
ストーリーは、今までの勧善懲悪から離れ、敵側の事情やエピソードも丁寧に描かれるようになり、物語性は大きく高まっています。
BGMに関しては、戦闘BGM「戦闘 -生か死か-」、フィールドBGM 「勇者の故郷」、マーニャとミネアの戦闘BGM 「ジプシーダンス」、第5章フィールドBGM 「馬車のマーチ」、ラスボス戦の「邪悪なるもの」などなど、今でも人気の高い曲が多いですね。管理人は「勇者の故郷」「邪悪なるもの」 が特に好き。
後のシリーズ定番となる馬車、ちいさなメダル、カジノが登場したのも本作の評価ポイント。
こんな人におすすめ
- オリジナルのドラゴンクエストIVをプレイしてみたい方
にオススメです。
とりあえずドラゴンクエストIVをプレイしたいのなら、ニンテンドーDSで発売されたリメイク版が最も手に取りやすいです。
プレイ環境
管理人のプレイ環境:レトロフリーク
オリジナルのドラゴンクエストIVは、ファミコンソフトでのみプレイ可能です。
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